ストーリー

「私は、森を受け継ぐ事になりました」
父親の世代を超えて、祖父の森を受け継ぐ事になった青木めぐみ。

森にも村にも良い印象を持っていなかっためぐみは
自分が森を受け継ぐ事になって初めて、
祖父の想いや、森の抱える現実を知る。

そんな森の抱える問題とは一体何なのかー。

森のために私に何が出来るのだろうか。
めぐみはそんな想いの第一歩として、
地域の営業部隊として発足した
西粟倉森の学校のスタッフとなる。

森の魅力を伝える仕事を始めるめぐみだったが
営業先で森の現状に対しての嘆きを耳にする。

森と生きる当事者となっためぐみに
そんな様々な嘆きが、静かに突き刺さっていく

村には森と生きてきたたくさんの先輩が居る。
めぐみはそんな先輩の1人、延東さんに話を聞いてみることに。

始めは森の魅力や懐かしい思い出話をしていた延東さんだが、
次第にその表情は曇っていく。

「あと5年」と延東さん。
5年したら森を育てるのをやめて
後は切って売るだけだと言う。

そんな延東さんの森に足繁く通う
森の学校スタッフ、井上達哉は
延東さんのような山主たちの想いを
どうにか伝えられないものかと考えていた。

何故、森と生きることが今厳しいのか。
それは木材の価格が下がってしまったから、と語る
村の木材を加工する工房「木薫」の國里さん。

それを変えていくには、「木が生きている」
という事から、しっかり伝えて行く事が大切だと言う。

村の夏祭り。忙しい日々が始まっためぐみに
1人娘と過ごす安らぎの時間。

娘のためにも、山を良い山にしていきたい。
そう思うめぐみであったが、森を囲む現状が
あらためてめぐみを不安にさせる。

森の学校のスタッフでもある
玩具デザイナーの関野さん。

森の豊かな西粟倉村に魅せられて
画家である妻の智子さんと共に村に越して来た。

そんな二人を惹き付ける
村、そして森の自然の魅力とは何なのか。

関野さん夫婦の庭には小さな畑がある。
生きる事にまっすぐな植物を育てていると、
負の考えが出てこなくなると関野さん夫婦は語る。

一方、改めて祖父の想いと見つめ合うめぐみ。

祖父はきっと、わたしのために森を育てていたのだろう。
自分の命が果てるその先の事を思って。
わたしは今になってその想いを感じているよ。

個人での森の管理は限界を迎えていて
手の離れた森を集団的に管理する事が必要だと
森林組合長は語る。

また、役場の関さんは
地域の資源である森の再生のためには
新しい雇用を生み出し、新しい人が村に
来る事が必要だと語る。

森を想う形は様々、人それぞれ。

たくさんの人に森に興味を持って欲しい、
関わって欲しい、関心を持ち続けて欲しい。
そんな想いから始まった、共有の森ファンド。

それは、森を思い、支える新しい形。

ファンドの出資者は、森を体感し、
現地の声を聞く事によって、その想いをも共有していく。

森を受け継ぐ事になった者。
森を育てる人の想いを広く伝えたいと想う者。
森の木材を活かして行きたいと想う者。

それぞれの想いが激しくも
思い遣りを持ってぶつかっていく。

そんな、森のための夜の宴。

50年、それは森を次の世代へと渡す
1つの区切りの時間。

50年後、そんな森を抱える西粟倉村は
一体どうなっているのだろう。

森を様々な形で想う人たちが
それぞれの想いをで50年後を語る。

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